ドクマリの上Bのススメ
最近いろんなドクマリと対戦することが多く、対戦したドクマリの立ち回りを見たうえで、自分のドクマリと比べてみたところ立ち回りにおける上Bの頻度がものすごく少ない事を感じました。
確かにリスクは大きいのですが、発生3F、割り込みに使える、バーストも狙える、コンボパーツに使えると様々な利点があるこの技を全く使わないのはいかがなものかと感じたので、改めて上Bの性能を見直したうえで、どういう場面で上Bを使うのかを考えていきたいと思います。
1.上Bの性能について
さっそくですが、上Bの発生や後隙などを見ていきましょう。
威力 13%(本当て)/6%(カス当て) 両方とも単発
※以下、本当て→本 カス当て→カス
発生 3F(本) 6F(カス)
持続 3F(本) 14F(カス)
着地隙 30F
(参考ページ:
doctormariossb4 @ ウィキ - 技フレーム表
)
~備考~
・技当ててから着地するまで尻もち落下状態。
・本を当てた相手にはカスは当たらない。
・空ダに対応しており、空ダの反転が発生から5F経ってからなので、理論上前後に攻撃判定が出せる。
・上Bの中では、マリオの上Bと並び最速。空中で出せる技としては2番目に早い(一番はマックの空Nで2F)。
・上Bなのでガードからキャンセルして出すことが可能。
・マリオとは異なり、無敵判定が存在しない。
・本のリーチ(以下画像参照)
①(当たらないギリギリの場面)
②当たるギリギリの場面
またここでは画像を載せてないが、密着状態のマリオ×3を上Bでまとめて飛ばすことが出来る。以上から、
マリオ約一体分の真空判定+拳分のリーチ
があると考えられる。
2.上Bに対する考察(メリット)
~割り込み技として~
まず上Bの性能で目を引くのは発生の速さだと思います。
この発生の速さのおかげで、一部の百烈や不確定コンボに高火力を与えつつ割り込むことが可能となってます。具体例を挙げるとすると、%次第ですがCFの百烈、マックの百烈、デデデの弱2段目→3段目などが挙げられます。
逆にフォックスの百烈やダックハントの百列は引き込み性能が備わっているので、そういった百烈には割り込むことが出来ません。
また、一部キャラは弱止めから掴みや他の行動を通すことが出来ますが、そういった行動に対して上Bを擦っておくとほぼ間違いなく割り込めます。弱止めしてくるキャラの具体例を上げるとすると、マリオルイージドクマリドンキーリンクシークミュウツーパルテナマルスルキナ辺りでしょうか(他にもいるかもしれませんが)。
他にもこっちの隙を狩りに来た相手に対して上Bを擦ることで割り込むための上Bなどもあります。
~バースト技として~
上Bは、スマッシュ攻撃ほどのバースト力はありませんが、それでも崖際のマリオを102%でバースト出来る(終点化ステージ、トレモにてバーストエフェクトが出た%)ほどのバースト力を有してます。相手が100%以上の蓄積を持ち、かつ崖際にいる場合には積極的に上Bバーストを狙っていってもいいかもしれません。
また崖際で上Bすることで、着地隙を崖つかまりでごまかす事も可能となりますので頭の片隅にでも入れておくと立ち回りに深みが出ると思います。
この技を使いこなせるようになるとドクマリの崖際がさらに強くなります。
例えば、こっちの上Bが相手のその場上がりに届く位置でガードを張った場合、相手の行動が
その場上がり→ガーキャン上B
回避上がり→ガーキャン上スマ
ジャンプ上がり→明確な行動はないが、ジャンプ読み空前や着地を狩るなど
崖離しジャンプ→ガーキャン上B
で対応することが出来ます。相手が高%であればそのままバーストすることも出来ますし、たとえバーストできなくても、崖外に出すことで再び崖択に持ち込めます。
~コンボパーツとして~
発生の速さとそこそこのリーチからコンボの〆として使うことが出来ます。以下、例を挙げていきます。
・空上→上B
空上でドクマリの目の前に落ちてきたときに使うコンボ。20%近く与えることが出来るので展開が美味しい。相手にジャンプされてもカスが当たることがあるので実戦で出せるようにしておくといい。下投げ→空上からも繋がるので覚えておこう。
・空後→上B(反転)
低%の相手や、落下速度の速い中%の相手(例、CFロイなど)に使うコンボ。操作精度がそこそこいるのでトレモで練習することを勧める。先ほど上げたキャラには確定する%帯が存在する(30~50%ぐらい)。こちらも下投げ→空後から繋がるので覚えておこう。
・弱1段止めor弱2段止め→上B
厳密に言うとコンボではないが、一応掲載しておく。弱止めからの最速行動が上Bであることから暴れ技を持たない相手などに用いる。「バースト技として」の項目を見て分かる通り、100%付近でバーストすることが出来るので、その辺りの%ではバースト択にもなり得る。
・(地上にいる相手に対して)最低空空上→上B
最低空空上を地上の相手に当てた場合、相手の行動猶予フレームが5Fなので、上Bは確実に当たるというところを突いたコンボ。
ただ、相手がマックゼロサム以外であれば掴みでも十分間に合うので、そちらの方を優先したほうがいい。とはいっても理論値行動を常に出来るわけではないので、心配であれば上Bも十分選択肢に入る。
~その他~
他にも、キャラ限定で上Bを使える場面や後隙を無理やり消す択としての上Bなどがある。以下紹介していく。
・飛び込みシーツ→飛び道具反射→上B
主にマリオルイージドクマリなどに使用。飛び道具に当たった時の怯みを利用して上Bを叩き込む。読みが必要となるが、飛び込みシーツをする際には頭に入れておいた方がいい。特に対ルイージには重要。
・(ネス限定)ネスの横B被弾→上B
ネスの横Bは相手に被弾すると連続でダメージを与える技であるが、ドクマリの上Bはその連続攻撃に対して割り込む事が出来るため、ネスが近くにいる場合は上Bを当てることが出来る。さらに、上B→横B怯み→上B→・・・、とループ出来るので一回の横B被弾で最大3回の上Bを当てることが可能となる。対ネスの際には心がけておこう。
・上スマor下B→上B
これはコンボではなく、後隙を上Bでごまかす技。上スマ下B共に相手は後隙を狩って来ようとするのでそこに上Bを刺す。これは、ドクマリ使いの筆者でも相手していて忘れるので非常に有効な戦術だと言えよう。
他の技でも相手が後隙を狩りに来た場合は積極的に上Bで暴れることをオススメする。
・その場回避→上B
こちらもコンボではなく、立ち回りに関する上Bの使用法となる。その場回避で相手の攻撃(飛び道具は除く)した場合、反転上Bも駆使することで確実に反撃を取る立ち回りが可能となる。
掴みだと、ただ単純に間に合わなかったり、めくられていて攻撃を外す可能性がある。また、上スマだと確かに攻撃範囲は広いが、発生が後ろからかつ9Fなのでこちらも攻撃を外す可能性がある。
どちらの場合であっても上Bならば対応できるので、その場回避→上Bは習得しておいて損はない。
ルイージの上Bカス(コイン部分)とドクマリの下Bはお互い相殺し、その後落下する。そこの後隙に対して上Bを刺す技。この技を成功させるコツとして、移動スティックを上に傾けながら下B上昇の為のB連打をすることである。これが出来るか否かで対ルイージは大きく変わってくるので絶対に習得しておくこと。
成功例として、このブログの自分の出ている試合動画まとめのリンクにもあるルイージ窓との対抗戦での対あーくさん戦にて行っているので参考にするといい(なお反転ミスって落ちている模様)。
また何かしら発見もしくは思い出した場合、追記していきます。
3.上Bに対する考察(デメリット)
第2項では上Bのメリット部分を紹介してきましたが、もちろんデメリットもあります。それは第1項でも述べた後隙です。この後隙が全技を見てもかなり大きい方であるがために、使うことを敬遠してる人が多いと思われます。しかし、そういう方々に限って、筆者の考える「想定していない事項」があると踏んでいます。その「想定していない事項」とは、
上Bで割り込めなかった場合のリスクと失敗した場合のリスクを考えた事があるのか
という事です。
例えば「ルイージの弱に対して上Bを擦るかどうか」を考えてみましょう。弱を喰らった時点で、想定される結果は大きく2つあります。
(1)弱3段目を喰らって飛ばされる
(2)弱止めから展開される
この時、(1)だと上Bを擦っていたとしても3段目を喰らいますが、後隙に関しては考える必要が無くなります。擦っていなかった場合は、そのまま3段目を喰らうことになるので結果は同じになります。
では(2)の場合だとどうなるか。上Bを擦っていた場合、第2項にて述べましたが割り込む事が出来るので、弱止めからの展開は無くなります。逆に何もしなかった場合、もしくは空Nをした場合、弱止め→掴みや下スマが成功するので、手痛いダメージを被ることになります。
以上から、「ルイージの弱に対して上Bを擦るかどうか」に関しては、
絶対に上Bを擦るべきだと言えます。
もちろん、すべての場合に対して上Bを擦ればいい、という訳ではなくむしろ博打行動となる場面も存在します。しかし状況を分析すると、上Bを擦った方がいい場面が確実に存在するのです。
筆者の頭の中では、そういった状況判断を何度も繰り返した結果として染み付いた上B感と言うべきものがあります。これは何度も上Bを擦った結果身についたものであると自負しています。
みなさんもドクマリを使う際、または他のキャラでリスクのある行動をする際にはこういった状況の整理をしてみた方がいいと思います。何も試さずにただ否定するだけでは勿体ないと思いますよ。
4.最後に
今回ドクマリ使いに向けて書いた記事ではありますが、第3項に関してはどのキャラでもいえる事だと思います。特に暴れ行動を考える際に避けては通れないと思います。何かしら新しい技術を習得したいまたは応用したいと思った時には、このような考えを持っておいた方がいいかもしれません。